光市の室積地区で09年に初めて生息が確認された南米原産の特定外来生物「アルゼンチンアリ」が増加しつつある。昨夏、地元から苦情や駆除の要望が相次ぎ、市が繁殖時期となる今夏に対策に乗り出す。
アルゼンチンアリは体長2・5〜3ミリで茶褐色。在来のアリに比べ、繁殖力が強く動きが素早いほか、狭い所からでも室内に侵入するという。93年に広島県廿日市市で国内で初めて確認され、県内では01年に岩国、柳井市で発見されている。
市環境政策課によると、昨年7月以降、室積地区の住民から「家の中にアリが入ってくる」などの情報が4、5件寄せられた。職員が地区内27カ所で、砂糖水をガーゼ(縦横5センチ)につけたものを30分置いたところ、多いところでガーゼが茶褐色で埋まったという。
市内での生息地区は室積地区の東ノ庄を中心に半径3キロ程度とみられるが、個体数は不明。駆除はこれまで住民に委ねられていたが、住宅内への侵入や個体数が多いことから12年度から3年間は市が予算化し対応する。初年度の予算は36万8000円。
市は4月以降、住民に説明した後、活動、繁殖期にあたる6〜10月ごろに2回、住民の協力を得て薬を散布する。また、個体数の増減についても調べる。【丹下友紀子】〔山口版〕3月6日朝刊