滋賀県と淡海環境保全財団(大津市)は、琵琶湖で繁茂する厄介者の水草を肥料にした「水草堆肥」を、希望する市民に新年度から配布する。堆肥を使ってもらい、どんな作物と相性が良いかを調べるほか、水環境への意識も高める。
肥料は刈り取った水草を屋外で数年寝かせて作る。昨年は財団が、農業などを行っている企業「プロジェクトしが」(草津市)と、近江八幡市南津田町の畑地で栽培実験を行い、ハーブなどが順調に生育した。
水草堆肥はアルカリ性で石灰を入れなくてもいい利点がある、という。早ければ今夏にも希望者に堆肥を渡し、どの野菜や花の栽培に使い、どんな効果があったかをアンケート調査する。結果は今後の利用促進に生かす。
琵琶湖では1970年代からセンニンモやオオカナダモが増え始め、94年の大渇水以降は夏に南湖湖底の9割(45平方キロ)を覆う年もある。貝の漁獲量減少や湖底のヘドロ化の一因となっているほか、悪臭で住民を悩ませてきた。
県は水草を毎年刈っているが、量が年々増え、2010年度は約6500トンと過去最多に。果樹園の土壌改良材などに使ってきたが、より有効活用するため、県と財団が機械を使わずに低コストで堆肥化する実験を05年度から続けてきた。
希望者は淡海環境保全財団TEL 077(524)7168。