2012年01月04日

琵琶湖のエリ網ふさぐプランクトン 在来魚が除去

 琵琶湖のエリ網に付着して被害を与えている植物プランクトンを、ホンモロコやアユ、ビワヒガイなど在来魚がエサとして食べて除去する効果があることを滋賀県水産試験場(彦根市)が実験で確認した。「外来魚の増加で減った在来魚の数を回復させることで、被害を抑えられるのではないか」としている。

 琵琶湖では1998年からエリ網の汚れが増加した。当初は小型の植物プランクトンのフォルミディウム、近年は寒天状の柄(え)を持つクチビルケイソウやクサビケイソウが付着、網の目をふさいでいる。網から水が抜けず人力で引き上げられなくなったり、網の回りの水流が止まって魚がかかりにくいという。
 植物プランクトンの付着は、窒素やリンなど水中の栄養物質の変化も一因とみられるが、漁業者から「在来魚が多くいた昔には汚れはなかった」「網に魚が多くかかった時はあまり汚れが付いていない」との証言があり、県水産試験場が在来魚と汚れ除去の関係を昨年度に研究し始めた。
 100リットルの水槽に、在来種9種を別々に入れて、網にびっしり付着させた植物プランクトンをどれだけ食べるかを2日間観察した。
 4月の実験では、ニゴロブナやホンモロコ、カネヒラ、ビワヒガイ、アユが1日に体重1グラムあたり18〜31ミリグラムを食べ、網目が分かるほど汚れがとれた。ゲンゴロウブナも9ミリグラム、スジエビも11ミリグラム摂取。水温が低い2月は魚の活動が全体的に低調だったが、ビワヒガイは30ミリグラム食べた。
 同試験場の太田滋規主任主査は「在来魚が増えエリ網にかかれば、手近なエサとして網に付着した植物プランクトンを食べると期待できる。今後は試験場の池など大きな水域で実験したい」と話す。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2012年01月04日 12:24 in 外来生物問題, 魚&水棲生物, 自然環境関連

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