琵琶湖の生態系を破壊するブルーギルの身が高タンパクで柔らかいなどの特徴に着目し、高齢者食への活用を提案するレシピ集が11日、発刊された。京都市左京区の社会福祉法人が企画し、元ホテル料理長らがメニューの開発を手掛けた。関係者は「外来魚の優れた栄養価をアンチエイジングに生かしたい」としている。
社会福祉法人「市原寮」が創立50周年の記念として昨年6月に企画。同9月に、元ホテル料理長の指揮で開発したメニューの試食会を中京区の老人福祉施設で開き、和洋食19種を提案した。「身がつるりとして食べやすい」などと参加者に好評で、市原寮がさらにメニューを開発した。
レシピ集「ブルーギルが主役」では、家庭で調理できる和食、洋食、中華など36種のメニューを提案している。せんべい揚げや塩焼き、ロール巻などで、臭みの強さを香りで抑える工夫を加えた。高齢者食として、トマトやクルミを使ったスープやクリームスープなど汁物のメニューも充実させた。
また、ブルーギルの歴史や環境問題、栄養分析や食事への展開について、専門家が寄稿している。
市原寮は、スープなどの材料として新調理技術で飲み込みやすくしたすり身を販売し、高齢者食への浸透を図るという。森京子理事長は「ブルーギルは低カロリー、高タンパクでビタミンが豊富。環境問題も考えた『環境食文化』を提案したい」と話している。
かもがわ出版刊。1890円。全国の書店で取り扱う。