2011年10月16日

蜆の浜:下諏訪・砥川河口に完成 諏訪湖の特産物復活へ ヤマトシジミ放流/長野

 諏訪湖のシジミを復活させようと、諏訪湖漁協(藤森貫治組合長)が県に整備を要望した「蜆(しじみ)の浜」が、下諏訪町の砥川河口に完成した。漁協は「特産物を復活させて昔の湖を取り戻したい」と意気込み、浜に親貝を放流して増殖を目指す取り組みを始めた。

 漁協によると、諏訪湖のシジミは昭和30年代に年間30トンの水揚げがあったが、水質の悪化や湖岸工事などで砂浜が消え、生息環境が悪化。現在は「ほぼ絶滅状態」という。
 蜆の浜は県の水辺整備事業の一環として、諏訪建設事務所が造成。河口にたまった土砂を利用した幅約40メートル、奥行き30〜50メートルの遠浅で、面積は約1500平方メートル。漁協は「波が寄せては返すので酸素が供給され、シジミの生育には良い条件」と説明する。
 現地であった豊漁祈願式典で、藤森組合長は「シジミを再び名物として提供できるようにしたい」とあいさつ。青木悟・下諏訪町長は「子供のころはシジミやカラスガイが当たり前に採れた。ぜひ成功させたい」と期待を寄せた。この後、地元の保育園児がヤマトシジミを放流した。
 漁協のシジミ増殖部会はこの日までに、海水と淡水が混ざる「汽水域」にすむヤマトシジミ約100キロを放流した。今後は淡水にすむ琵琶湖産セタシジミ約80キロも放流し、両者の生育状況を定期的に調べる方針だ。
 部会長の笠原武雄さん(75)は「過去にも湖にシジミをまいたことがあるが、十分な酸素がなく、育たなかった。この浜ではうまくいけばといい思う」と話した。
 県水産試験場諏訪支場によると、諏訪湖に元々いたのは淡水性で砂底を好むマシジミ。現在は全国で減少し、入手は困難という。ヤマトシジミは食用として広く流通する。セタシジミは琵琶湖水系の特産種だが、滋賀県によると、水揚げ量は大幅に減少しているという。【武田博仁】10月15日朝刊


+Yahoo!ニュース-長野-毎日新聞

Posted by jun at 2011年10月16日 20:50 in 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連

mark-aa.jpg