農作物や人に被害を与える外来生物のアライグマを効果的に捕獲しようと、兵庫県立大の阿部豪特任助教(保全生態学)が、木などに設置する巣箱型のわなを開発した。
繁殖期のメスが外敵から身を守るために、樹木など高所で生活する習性をヒントに考案。7月に住民がアライグマに襲われる事態が相次いだ兵庫県尼崎市など都市部では住み家となる樹木や高所が少なく、「人工の巣穴」がおびきよせる効果が期待される。
アライグマは「一夫多妻」で、メスは1歳から出産し、1回の出産で平均4匹を産むなど繁殖力が高い。
捕獲には、地面に設置した箱に餌を入れておびき寄せる金網の「箱わな」を設置するのが一般的。だが、2〜4月の繁殖期のメスはあまり餌を食べず、木の幹が腐ってできた穴に住むなど高所で活動することが多いため、ほとんど捕らえられなかった。
阿部特任助教が開発したわなは、人工の巣穴に見立てた巣箱型(幅約40センチ、奥行き約50センチ、高さ約55センチ)で、直径約15センチの穴からアライグマが入ると、穴が天板でふさがり、出られなくなる仕組み。巣箱に無線のセンサーを付けており、天板がふさがれば通報される。
北海道や神戸市内の山林などで行った実験では、メスを中心に7匹が箱に侵入。テンなど他の動物はわなにかからなかった。
Posted by jun at 2011年08月17日 23:27 in 外来生物問題