富士山の世界文化遺産登録の前提となる富士五湖の国文化財指定を巡り、横内正明知事は31日、指定に必要な地元権利者からの同意計355件のうち347件(97・75%)の取得が完了したと発表した。県は「ほぼすべての同意が得られた」として同日付で指定を文化庁に申請した。
県によると、残る8件はいずれも権利者が死亡するなどして相続の手続きが必要なケース。国への指定申請の期限が慣例的に1月末とされることから、取得完了を待たずに同日の申請となった。
富士五湖の文化財指定には、湖の桟橋やボート係留所の権利者の同意が必要。県は当初昨年末までの取得完了を目指したが、作業が遅れ取得期限を1月末まで延ばしていた。
今後は、国の文化審議会が5月にも指定を答申する見通し。認められれば、世界文化遺産登録に必要な構成資産の文化財指定が完了する。県はこれを受け、7月にも文化庁に推薦書原案を提出する。【曹美河】2月1日朝刊