県は、ブラックバスなど外来魚から琵琶湖の生態系を守る目的で設置している63カ所の「外来魚回収ボックス」すべてに、小中学生がデザインしたリリース禁止を呼びかけるポスターの掲示を始めた。昨年8月に開催した「子ども県議会」での提案を生かした施策。回収ボックスは今年度の上期(4〜9月)に17・1トンを回収して過去最高を記録しているが、県は「子供たちの力作で、さらに回収増を目指したい」と意気込んでいる。
「子ども県議会」は、県の「21世紀淡海子ども未来会議」の中で行われ、会議の1年間の活動を集約する取り組み。参加者から選ばれた小中学生の「子ども議員」が、県議会議場で知事や県教育長、県警本部長らを前に質問などを行う。
◆ボックスにポスター小中生がデザイン
昨年は8月24日に開かれ、子ども議員18人が参加。議員を務めた大津市の小学6年、豊田有理さんが外来魚回収ボックスについて「実際に回収ボックスを見たところ、外来魚は少ししか入っていなかった。効果を上げるために、啓発スローガンや外来魚の写真を張るなどの取り組みが必要ではないか」と質問した。
これに対し、正木仙治郎・琵琶湖環境部長が「平成21年に子供らのデザインしたポスターを高速道路の掲示板にはり出したところ、県民から好評を得た。今回も回収ボックスにポスターを掲示したい」と答弁し、ポスター制作が決まった。
ポスターのデザインは、豊田さんと、県が全国の小中学生を対象に募集し、外来魚の再放流禁止に協力する「びわこルールキッズ」の中から選ばれた小中学生の計9人が担当した。
デザインは全9種類で、回収ボックスを鮮やかな色使いで描いたり、小魚を食べようと狙い泳ぐ外来魚の様子などを表現したりしており、ボックス1カ所につき1種類のポスターを張っている。今年3月までの掲示を予定している。
琵琶湖は近年、外部から持ち込まれたとみられるブラックバスやブルーギルなど外来魚が急増。回収ボックスは、釣った外来魚の再放流を禁止する条例に基づき15年から設置されている。県の啓発活動の成果もあり、15年度に9・6トンだった回収量は、21年度には18・2トンと2倍近くに増加。今年度は上期だけで17・1トンとなり、半年間で前年度に迫る勢い。
Posted by jun at 2011年01月26日 14:34 in ブラックバス問題, 外来生物問題, 内水面行政関連