2010年12月14日

ヒシクイ:ラムサール条約登録湿地「化女沼」で越冬、激減/宮城

 ◇「釣り人」警戒、ねぐら移転?−−大崎の市民団体調査
 ガン類の保護活動を支援する市民団体「雁(がん)の里親友の会」(大崎市三本木)は、同市古川のラムサール条約登録湿地「化女沼」で越冬する亜種ヒシクイの数が02年の1日約7000羽をピークに年々減少している実情を会報「雁の友」最新号(15日発行)で明らかにする。09年の最高は1日2800羽、今年は同1300羽台にとどまる。

 化女沼が08年秋に条約湿地に登録された主な理由になったヒシクイの減少で条約登録の軽重が問われかねず、環境省東北地方環境事務所(仙台市青葉区)は今月をめどに改めて実態調査を行う。
 「雁の友」最新号によると、減少傾向の大きな理由として釣り人の存在が挙げられる。釣りボートなどが日の出前から沼に出ると警戒心の強いヒシクイがねぐらの水面から飛び立つ。そのような行動が近年、度重なり、飛来当初から化女沼を避け約24キロ離れた登米市の平筒沼をねぐらにするようになったと推測している。
 化女沼はブルーギルやブラックバスの釣りが盛ん。温暖化の影響で宮城県まで南下せず秋田県にとどまるヒシクイが増えたとの指摘も一部にある。
 同省東北事務所の調査は、化女沼でのこうした減少傾向をにらみ、国として保護策を取る必要があるかを見定めるために行う。ねぐら入り数▽人間の沼内立ち入りとの関係▽採餌の行動範囲−−などのデータを取り、今年度中に大崎市が主導する「化女沼湿地保全活用研究会」などに提示し、議論の糧にしてもらう。
 亜種ヒシクイはカムチャツカ半島から飛来する。他にオオヒシクイが蕪栗沼などに飛来する。【小原博人】12月14日朝刊

Yahoo!ニュース-宮城-毎日新聞

Posted by jun at 2010年12月14日 12:50 in 外来生物問題, 自然環境関連

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