琵琶湖の冬の風物詩であるアユの稚魚「氷魚(ひうお)」のえり漁で、漁獲量が例年の3分の2のペースと伸び悩んでいる。滋賀県漁連によると、漁の滑り出しとしては6年ぶりの不漁という。県水産試験場によると、今夏の猛暑の影響で琵琶湖の水温が下がらず、アユの産卵時期が遅くなったためという。
氷魚は、ふ化後約1カ月の体長3センチほどのアユで、体が透き通っているのが名前の由来。例年12月ごろから漁が解禁され、最初は養殖業者に生きたまま引き取られ、業者からの注文量に達すると食用で流通する。
県漁連などによると、漁獲量は年ごとの注文量で異なるが、昨年は10日間で32トンとれた。今年は12月1日から解禁したが15日現在で、18トンにとどまっている。2004年に産卵時期に台風が上陸した影響で漁獲量が減って以来の不漁という。
守山市で35年間、漁師をしている遠藤満夫さん(64)は「漁場によっては漁獲量が多いが、自分の漁場では今年は全然だめだ」と嘆く。
同試験場によると、産卵時期が遅れただけで、今年の生息数は例年より多いという。しかし、「冬の間に生息数が減る可能性もある」と警戒している。