◇県内でも農作物被害
県景観自然室は、外来生物の問題を考える紙芝居「あらいぐまくんのおはなし」を作成し、希望する団体に配布している。雑食性で繁殖力の強いアライグマは、生態系に影響を及ぼすとして05年に特定外来生物に指定され、農作物にも被害を与えている。県内での目撃情報も増えており、同室は「生き物に対する人間の責任を考えるきっかけにしてほしい」と話す。【高芝菜穂子】
アライグマはしましまの尾が特徴で、ペットとして北米から輸入され、飼い主が捨てるなどして野生化。同室によると、県内では99年ごろから見られるようになり、08年度16件、09年度30件、今年度は13日現在で23件の目撃情報が寄せられ、日田市や豊後大野市でスイカの被害が出ている。駆除の実績はないが、生息状況の調査や情報共有など対策を進めている。
紙芝居(B4判13枚)は、こうした問題をアライグマの視点で描いた。「いたずらばかりして困る」と山に捨てられた後、生きるために畑を荒らしたり他の生物を食べ、人家の屋根裏にすみつき被害を広げる状況を説明。「ぼくとしては頑張って生きているだけだが、みんなはどう思う」と問題を提起している。
県がアライグマ対策を進めていることを知った県立大分舞鶴高校勤務、川野智美さん(40)が作画などで協力した。100部作成し、県内の公立図書館に配布し、希望する団体にも無料で配る。問い合わせは同室(097・506・2139)。10月29日朝刊