2010年09月16日

ザリガニが減った 湿地「ふけ田」

 田辺市本宮町、自然体験施設「皆地いきものふれあいの里」の湿地「ふけ田」に生息する、外来生物アメリカザリガニの個体数が激減していることが分かった。市が毎年行っているザリガニ釣り大会の今年の捕獲量がピークの7分の1まで減った。市環境課は「この状態を維持して、在来の生き物が帰ってくるのを期待したい」と話している。

 今年のザリガニ釣り大会は12日にあり、53人が参加して計673グラムを釣り上げた。大会は2006年から始め6回目になるが、最も少なかった。初回の06年10月は61人が参加して4150グラム。07年5月は最多の参加者があり、117人で4935グラムを捕獲した。同年10月は4405グラム(48人)、08年10月は2835グラム(67人)、09年9月は1664グラム(64人)と年々減少している。
 09年度の動植物調査では過去3年で最多の22種のトンボが確認された。中でも湿地環境の指針となるイトトンボ科が4種類(オオイトトンボ、キイトトンボ、ホソミイトトンボ、アジアイトトンボ)記録された。
 田辺市は、水生生物激減の一因となっているザリガニを減らそうと、06〜08年度に溝(幅約90センチ)をしゅんせつして底を下げ、さらに湿地から溝へ水が流れ出るよう、あぜ道に幅20センチほどの水路を複数造った。
 市環境課は「餌も少なくなり、ザリガニがすみにくい環境になってきた可能性がある。しかし、在来の水草や水生昆虫はいまだ少ないと思われる。ザリガニを現在の生息密度より増やさないようにして、自然環境の回復を待ちたい」と話している。

 12日にあった本年度アメリカザリガニ釣り大会の結果は次の通り。

【個体の部】
 (1)大平雄一朗(田辺市朝日ケ丘)23グラム
 (2)吉本凌真(同市龍神村)
 (3)下岡春菜(同市中辺路町)
【総重量の部】
 (1)吹揚ファミリー(田辺市新万)190グラム
 (2)藍端ファミリー(同市あけぼの)
 (3)松村ファミリー(同市稲成町)

Yahoo!ニュース-和歌山-紀伊民報

Posted by jun at 2010年09月16日 18:35 in 外来生物問題, 魚&水棲生物, 自然環境関連

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