2010年09月15日

県天然記念物:花巻の「ゼニタナゴ」生息池を答申−−県文化財保護審/岩手

 県文化財保護審議会(会長、大矢邦宣・盛岡大教授)は10日、花巻市矢沢にある「ゼニタナゴ」が生息するため池を天然記念物(動物)に指定するよう法貴敬・県教育長に答申した。生息地は全国でも最大級という。これで県天然記念物(動物)は3件目で県指定文化財は計350件目。

 県教委によると、ゼニタナゴはコイ科の日本固有種で体長5〜8センチ。神奈川、新潟両県以北で青森県を除く本州に分布し、生息地は県内を含め数県にとどまるとみられる。絶滅の恐れがある野生生物の種のリストで、環境省が定める「レッドリスト」の中でも、ごく近い将来に絶滅危険性が極めて高い「1A類」に入る。県内ではこのため池のみ生息が確認されている。
 ため池は個人の所有で、江戸時代後期から農業用水のため整備された。平均水深約70センチの2165平方メートルに、4000〜5000匹が生息しているとみられる。
 ゼニタナゴは秋にカラスガイなどの二枚貝に産卵する。孵化(ふか)した稚魚は、貝の中で越冬し、翌春に貝から出てくる。ため池周辺の農地では、あまり農薬が使われず、コンクリートで護岸を固めるなどしていないため、二枚貝が減少せず、外来種の侵入もないことから生息が続いているという。
 ため池の所有者や地元住民らでつくる「矢沢地域の自然保護を考える会」は、05年から、外来生物の侵入や密漁を防ぐ活動を続けている。環境学習も盛んで、教育資源としても貴重という。【狩野智彦】9月11日朝刊

Yahoo!ニュース-岩手-毎日新聞

Posted by jun at 2010年09月15日 15:29 in 魚&水棲生物, 内水面行政関連

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