2010年06月14日

外来植物:県内でも増える 強い繁殖力、在来種駆逐も/富山

 ◇知らずに植えていませんか? 県中央植物園「関心持って」と呼びかけ
 日本固有の動植物を駆逐する恐れがあるため、環境省が栽培や飼育、輸入を規制している「特定外来生物」が県内でも増えている。中でも植物は動物と比べて取り上げられることが少ないため、知らずに植栽してしまったり、野生化を見過ごすケースがあり、県中央植物園(富山市婦中町上轡田)が注意を呼びかけている。【青山郁子】

 特定外来生物は、元々あった生態系を崩し、生物多様性を脅かす動植物。ブラックバスやカミツキガメ、マングースなどの動物85種と、オオキンケイギクなどの植物12種が指定されている。
 これらはおおむね繁殖力が強く、在来種の生育を妨げたり、交雑して違う植物を生む恐れもある。そのため「外来生物法」で栽培や移動、販売などが禁止され、悪質な違反をした個人に対しては、3年以下の懲役や300万円以下の罰金を科す場合もある。
 日本植物園協会の植物多様性保全委員でもある神戸(ごうど)敏成・同植物園主任研究員によると、県内ではオオキンケイギク、オオハンゴンソウ、オオカワヂシャの3種の野生繁殖が、既に調査で判明している。ちょうど今の時期から開花するオオキンケイギクは、見た目が美しく、開花時期も秋口までと長く丈夫なため、指定前から園芸種として人気が高い。県内でも花壇などで植栽されているほか、野生でも各地で確認できる。しかし静岡県内では野生化したオオキンケイギクが絶滅危惧(きぐ)種の在来種を駆逐する被害も出ているという。
 またオオカワヂシャは、在来種のカワヂシャに比べ繁殖力が強く、富山市内の用水や側溝などでも頻繁に見られるようになっている。関西では、熱帯魚の水槽の浮き草として人気の「ボタンウキクサ」が河川で大繁殖し問題になっている例もある。神戸さんは「オオカワヂシャもこのまま放置すれば、カワヂシャの繁殖に支障をきたす恐れがある」と危惧する。
 特定外来生物は、場所を移動させることも禁止されており、同園はこれらの植物を見つけたら、引き抜いてその場で乾燥させ、焼却処分するよう勧めている。また該当する植物かどうか分からない場合は同園に写真などを持参すれば調べることもできる。
 神戸さんは「指定が保留になっている外来植物もたくさんある。セイヨウタンポポに押されてほとんど消えてしまった日本のタンポポの例もある」と指摘。10月には名古屋市で生物多様性条約締結国会議(COP10)が開かれることもあり「外来植物に関心を持ってほしい」と呼びかけている。6月11日朝刊

+Yahoo!ニュース-富山-毎日新聞

Posted by jun at 2010年06月14日 15:52 in ブラックバス問題, 外来生物問題

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