人に危害を及ぼす恐れがあるとして動物愛護法で特定動物に指定されているワニガメが7日、名古屋市中村区の中村公園太閤池で見つかり、中村署員が捕獲した。飼育許可を受けたワニガメに埋め込まれる個体識別用のマイクロチップがなく、無許可の飼い主が飼育に困って捨てたらしい。
甲長約39センチ、体重約15キロで、5歳以上のオスとみられる。7日午前3時40分ごろ、公園を通った男性(72)が見つけた。
愛知学泉大(岡崎市)の矢部隆教授(動物生態学)によると、北米南部原産のワニガメは一時、ペットとして国内で広く流通した。普段は大人しいが、強力なあごを持つ肉食の大食漢。00年に飼育に自治体の許可が必要な特定動物に指定された。
矢部教授は00〜08年に東海地方で8頭を捕獲。その後も09年に愛知県を中心に5頭、今年も三重県松阪市で1頭を捕獲するなど増加傾向にある。外来種のカミツキガメの捕獲も増えており、生態系への影響が懸念されている。
今回捕獲したワニガメは同大が保管、調査する予定。矢部教授は北米に戻すことを検討しており、「飼育に困ったら捨てず、最寄りの保健所か名古屋市環境局に相談を」と呼びかけている。【稲垣衆史】5月8日朝刊