井の頭自然文化園(武蔵野市・三鷹市)は、人の経済活動や遺棄によって外来生物が身近な水辺に問題を引き起こしていることをテーマにした展示「放流の罪−放流をやめよう!」を開いている。5月23日まで。
自然文化園に隣接する井の頭池でも近年、ブルーギルやカミツキガメなど外国産の生き物が見つかるようになった。会場ではアメリカザリガニやオオカナダモなど外来生物約25種を展示。外来生物が原因で(1)元々いる生き物が減ったり絶滅する(2)環境や生態系が変わり生物多様性が失われる(3)人の暮らしに悪影響を与える−−などと訴えている。
また、自治体や漁協などが水産資源の保護や観光などの目的で放流した魚が川や池に与える危険性についても事例や写真で紹介。例えば、イワナやヤマメなどは数十万年から数百万年の長い時間をかけて生息地域に適応する能力を身に着けてきた。しかし、放流という人間の手による急激な生息地域の変化で、外来生物と同じ問題が生じる、と指摘している。
自然文化園は「ペットは最後まで飼い、外国産だけでなく国内産でも放流はいけないという考えを定着させたい」と話している。【斉藤三奈子】4月14日朝刊