◇先月から姿消す
県庁1階の職員食堂「かいつぶり」の名物メニューだったブラックバス料理が3月から姿を消した。食用化に協力してきた業者の採算が合わず、260円という安値を維持できなくなったためだ。新たな仕入れ先を探しているが、バスの切り身の流通ルートが乏しく、復活へのハードルは高そうだ。【安部拓輝】
バス料理を始めたのは07年夏。「滋賀らしいメニューを」と考えていた井上三郎支配人(66)が、バスの料理コンテストを見て思い立った。1カ月限定で「ブラックバスを食べ尽くそう」と銘打った企画を始めたところ、好評だったため、その後も毎週新メニューを出し続けてきた。香草焼きや鶏肉ミンチと合わせたミートローフ、グラタンやコロッケなど、その数は2年7カ月で130種を超えた。
食堂によると、これまでは大津市内の水産業者の協力で、琵琶湖に仕掛けたエリに入ったバスを1キロ750円で購入していた。しかし、「収穫量が安定しない」として今年2月から同1050円に跳ね上がったという。
バスは特有の臭みを取るために塩もみが重要。食堂では作業効率から三枚に下ろした切り身で仕入れる必要があるが、同じ切り身ならカレイやサバの方が安いため、提供を続けるには値上げするか量を減らすしかないという。井上支配人は「駆除する魚から食べる魚に定着させるため、安い値段でたくさん食べてもらいたい」と話しており、再開に向けて協力者を募っている。4月4日朝刊