琵琶湖で今年3月に確認されたアユの魚群数が、過去20年間で最多を記録したことが滋賀県水産試験場(彦根市)の調査で5日までに分かった。秋から冬にかけて琵琶湖の水温が高く、アユが成長しやすい環境だったことなどが影響したという。
■高水温、えさ豊富など影響?
3月18、19日に船で琵琶湖を周回し、魚群探知機でとらえた魚影を集計した。3月のアユの魚群数は大群が18群、中群が46群、小群が162群で、すべての魚群を小群に換算すると508群だった。ここ20年では最多で、現在の方法で調査を始めた1984年以降でも、漁獲量が最盛期だった87年の810群に次いで多かった。
同試験場によると、アユが生息する水深10〜20メートルでの水温が、昨年10月から今年3月にかけ例年より1・7〜0・1度高かった。えさのプランクトンが豊富で、凍死するアユが少なかったことが魚群増の要因とみている。
また、冬季に悪天候が続いて漁業者が出漁できない日が多く、漁獲されるアユが減少。昨秋の渇水で少なくなったアユの産卵数を補うため、人工河川に放流する親魚を例年より増やした影響もあるとみられる。
同試験場は「アユの資源が増えているのかどうかは、まだ分からない。4、5月の調査結果を見て判断したい」としている。