生態系の保全に取り組む企業を融資面で応援しようと、滋賀銀行が独自の評価、格付け制度を導入した。同行は温室効果ガス削減で同様の制度を導入しており、基準を満たせば新規融資で合わせて最大0・6%の金利が優遇される。
同行では05年、温室効果ガス削減を促す環境格付け「しがぎん琵琶湖原則」を導入、0・2〜0・5%の5段階で金利の引き下げ幅を設定した。排出ガスを抑えた営業車を導入したり琵琶湖のヨシ刈りボランティアに参加するなど、環境問題に取り組む企業への融資を優遇し、今では取引先の30%を超す5956事業所(昨年末現在)が格付けを受けた。
今回は、10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)への関心を高めようと企画した。基準を満たせば金利を0・1%優遇する。
環境省などは、生物多様性の保全活動を評価する基準作りを進めており、その先導的な事例となる。今月から本格的に企業への説明を始め、15日までに約50件の申請を受けた。
滋賀銀審査部の澤村享明次長は「不況を乗り越えるには環境ビジネスの成長が不可欠。中小企業の志をつなぎ、持続可能な社会作りを提案していきたい」と話している。【安部拓輝】1月20日朝刊