◇生態系へ重大な影響
日本哺(ほ)乳類学会は6日、宇土半島(宇土市、宇城市)で野生化しているクリハラリス(通称タイワンリス)について「生態系への重大な悪影響がある」として早期根絶を県に要望した。タイワンリスは、特定外来生物に指定されていて、長崎県などでは防除の対象になっている。
学会に所属する県環境審議会の中園敏之委員や森林総合研究所九州支所の安田雅俊主任研究員ら4人が県庁を訪れ、駒崎照雄県環境生活部長に要望書を手渡した。
安田主任研究員によると、宇土半島では90年代前半にタイワンリスを観光用に飼育した施設があったという。現在は数千頭が生息していると推測している。果樹に深刻な食害を与えるだけでなく、在来種の脅威となったり、電話線をかみ切る被害も出る恐れがあるという。学会は生息地域が拡大する前の徹底的駆除を求めた。
駒崎部長は「具体的被害は聞いていないが、学会の協力を得ながら必要な措置を検討したい」と述べた。【笠井光俊】1月7日朝刊