◇地元住民や研究者ら300人参加
菰野町田光のため池「楠根ため」で17日、絶滅が危ぶまれる魚「タナゴ」の観察会と、タナゴを食べる外来魚ブラックバスの駆除を目的にした「池干し」が行われた。ブラックバスが70匹も捕獲され、タナゴにとっては依然として厳しい生息環境にあることが分かった。【井上章】
田光地区では「田光資源と環境を守る会」(諸岡稲造会長)と東海タナゴ研究会(北島淳也代表)などが協力し、3カ所のため池でタナゴの卵の採取、ふ化、放流などを行い、保護・観察活動を続けている。池の水を抜く「池干し」もその一環で、「楠根ため」(広さ約5000平方メートル)では05年10月にも実施している。今回は、地元の自然保護団体メンバーや家族連れ、研究者ら約300人が参加。午前10時ごろから、たも網を手にほとんど水がなくなった池に入り、泥だらけになって魚を捕まえた。
その結果、在来種はタナゴ4匹のほか、コイ9匹やフナ11匹などを捕獲。タナゴは事前に捕まえてあった40匹と合わせ44匹を確認し、前回確認した26匹を上回った。一方、ブラックバスは前回の272匹から70匹に減ったが、タナゴの個体数より多かった。
北島代表は05年の池干しでブラックバスを駆除したことを指摘。「池の大きさに比べ在来種が非常に少ない。心ない人によるブラックバス放流が原因としか考えられない」と残念がった。
諸岡会長も「地元だけでは監視できない。特に子供たちに環境問題に関心をもってもらう活動を続けていきたい」と話した。
捕まえた体長約30センチのブラックバスを持たせてもらった浦部悠真君(菰野小5年)は「怖そうなのでいなくなるといい」と話していた。〔三重版〕1月18日朝刊