2009年12月27日

在来種27個体死ぬ わなに天然記念物4594匹

 環境省那覇自然環境事務所と県はこのほど、2000年から09年9月末までに実施したマングース防除事業による捕獲動物と捕獲数をまとめた。外来種ジャワマングースだけでなく、国の天然記念物のリュウキュウヤマガメ、アカヒゲ、ヤンバルクイナなど4594個体を含む在来種5906個体が混獲され、わなが原因で27個体が死んだ。

 環境省が本島北部で実施している防除のわなに、国の天然記念物で絶滅危惧(きぐ)種のオキナワトゲネズミがかかり、誤って殺処分された問題に関連し、防除事業の詳細の公表を求めていた命の森・やんばる訴訟原告団に対し、16日までに文書で回答があった。
 回答によると、主な外来種の捕獲数はジャワマングース1万91匹、クマネズミは1万1984匹、ネコが1530匹と続いた。
 在来種では、リュウキュウヤマガメ2017匹、オカヤドカリ類1346匹、アカヒゲ969羽、ヤンバルクイナ216羽などで国の天然記念物が目立った。
 防除わなは、捕殺式と生け捕り式の2種類があり、捕殺式わなにケナガネズミが3匹、アカヒゲ2羽、オカヤドカリ類5匹がかかり死んだ。生け捕り式わなは、作業員が毎日点検し、混獲された在来種は発見後すぐに放されるが、生け捕りされたアカヒゲのうち17匹が風雨にさらされたことなどで衰弱死していた。
 同事務所によると、今年4月に誤殺処分されたオキナワトゲネズミもこれまで合計14匹が捕獲され、事故発覚後にも8匹、クマネズミ584匹が捕獲されたが、識別ミスによる誤殺はないという。
 同省は「在来種の混獲をなくそうとすると、マングースは完全に排除できず在来種の生息がいつまでも脅かされる」との認識で、混獲の低減を図りながら防除を続ける方針だ。
 防除事業には、09年度までに国が2億5千885万1千円、県が15億1千335万6千円の予算を投入している。

<国と県によるマングース防除事業で混獲された国の天然記念物>(2000年から09年9月末現在)
  種名        捕獲数合計 わなで死んだ数
1 リュウキュウヤマガメ 2017   0
2 オカヤドカリ類    1346    5
3 アカヒゲ        969   19
4 ヤンバルクイナ     216    0
5 ケナガネズミ       32    3
6 オキナワトゲネズミ    14   0
  合計         4594    27
※オカヤドカリ類は識別困難で種まで同定できず。
※オキナワトゲネズミの誤殺処分は含まず。

+Yahoo!ニュース-沖縄-琉球新報

Posted by jun at 2009年12月27日 15:46 in 外来生物問題

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