鹿島港南防波堤(茨城県神栖市東和田)で、夜釣りに行った男性会社員3人が行方不明となり、2日後の14日、1人の遺体が発見された。現場は高波をかぶる危険がある立ち入り禁止区域。これまでに65人が命を落としており、県警や鹿島海上保安署は警告や検挙を続けているものの、太公望は後を絶たないという。(城野崇)
同港を管理する鹿島港湾事務所によると、南防波堤は港を囲う形で湾岸からL字型に伸び、全長は約4キロにおよぶ。
同港は、入り江などの天然の地形を利用せずに砂浜などを掘削して船舶が停泊しやすいよう造成した世界有数の人工港である「堀り込み港」。
現場の南防波堤は、同港への高波を防止するため、昭和38年に着工されたもので、港湾法によって関係者以外の立ち入りは禁止となっている。
防波堤入り口は金属製の高さ約3メートルのゲートで封鎖してあるが、堤防が沖合まで続くことから、釣り目的の立ち入りが絶えないという。
同港付近の釣具店員は「釣り好きの間では、一年を通じてスズキやアジ、クロダイなどがよく釣れると評判の所。立ち入り禁止を知りながら、自分で天候などを判断して入ってしまう人が多い」と指摘する。
鹿島海上保安署によると、3人が夜釣りに行った12日夜も波が3〜4メートルと高く、波浪注意報が発令されていた。
鹿島灘漁協の職員は「足元だけの波でも流されてしまう可能性は高い」という。
南防波堤では着工以来、65人の釣り人らが波にさらわれ死亡。同港湾事務所では「頑丈に施錠したゲートを突破する人もいる。完全に人が入れないようにすることも管理上の必要性からできない」と頭を抱える。
続発する水難事故を受け、鹿嶋署や鹿島海上保安署などは南防波堤に立ち入る釣り人への警告を続けている。
鹿嶋署は11月15日、南防波堤からの退去指示に従わなかったとして、釣り人18人を軽犯罪法違反(禁止場所への立ち入り)容疑で検挙したばかりだった。
Posted by jun at 2009年12月15日 12:44 in その他のニュース