湖沼の水質汚染改善や生態系保全などをテーマに、第13回世界湖沼会議が2日、中国・武漢で開幕する。研究者、行政関係者、市民の3者が湖沼の課題を共有し、解決策を話し合うため隔年開催され、今回も世界約50カ国から約1000人が参加、4日間の日程で議論する。
国際湖沼環境委員会(ILEC、本部・草津市)と中国環境科学院などが主催する。中国開催は1990年に杭州であった第4回に続き、2回目。
会議ではILEC科学委員長の中村正久・滋賀大環境総合研究センター長ら16人の基調講演と、富栄養化抑制策など個別テーマで研究発表する約30の分科会が行われる。分科会で、滋賀県の研究者や県職員ら6人も琵琶湖の経験を伝える。
市民参加の分野でも、NPO法人(特定非営利活動法人)びわこ豊穣の郷(守山市)が発表する。湿地をテーマにした日中韓の小中学生による討論や、大学生らのセッションなど、若年層主体の特別イベントもある。知事会合も予定され、嘉田由紀子知事と中国の湖北、湖南、雲南3省長らが、湖沼保全の経験を意見交換する。
ILECの卯田太一郎事務局長は「湖沼管理には市民の役割が非常に大きい。統合的流域管理や温暖化への順応策などについて、研究者、行政との3者で、盛んな議論を展開してほしい」と話している。