◇琵琶湖河口
高島市新旭町針江の伝統文化遺産「針江の生水(しょうず)」を守っていこうと、住民約50人とボランティアの計約70人が12日、地区内を流れる針江大川の琵琶湖河口に広がる中島自然池で、繁茂した水草の刈り取りをした。針江地区には、自家湧水(ゆうすい)(生水)を家庭が生活に使う水屋「かばた」が多く残る。あまり汚さず琵琶湖に流す地区の幹線水路・針江大川の清掃を月末に予定しており、これに先立って、年に一度の大掛かりな下流清掃をした。【塚原和俊】
針江生水の郷(さと)委員会(山川悟会長)と針江区(福田哲夫区長)の共同作業。女性たちも出て、周辺の草刈りをした。
中島自然池は長さ約200メートル、幅約30メートルほどで、周囲は湿地や木立に覆われた自然のまま。ここに外来のオオフサモが繁茂して水路が狭くなるため、3年前から自主的に刈り取っている。オオフサモは、水面では緑のじゅうたんの印象だが、水面下は数十センチの深さまで茎や根が密生し、除去には手がかかる。住民は小舟を出して柄の長いカマで刈り、クマ手でかき出し、河口の針江排水機場の除塵(じん)機で引き揚げた。
作業には名古屋市や奈良市などからのボランティアも参加した。前夜、針江の宿泊体験施設に泊まった米国人男性も小舟に乗り「難しかったがいい体験ができた」と話していた。7月13日朝刊