絶滅が危ぶまれている国天然記念物の淡水魚アユモドキの産卵場所をつくるために川をせき止め、下流に取り残されたアユモドキを救出、調査する取り組みが6日、京都府亀岡市の生息河川で行われた。同市のNPO法人(特定非営利活動法人)「亀岡人と自然のネットワーク」メンバーや市職員ら約50人が参加し、44匹を救出した。
アユモドキは6月上旬に産卵期を迎え、川の一時的な増水時に卵を産む。生息河川から田に取水する地元農家が産卵期を待つため田植えを約1週間遅らせて、この日の午前6時からせきを上げた。
せきが完全に上がった午前8時に救出を開始。参加者は、川岸の石垣や川底のブロックなどのすき間に手を差し込んでアユモドキを捕らえた。体長や雌雄などを調べ、せきの上流に放した。
調査で昨年生まれの個体は確認されず、数も昨年より126匹少なかったが、調査した岩田明久京都大大学院准教授は「よく太った個体も多かった。産卵がうまくいき、ブラックバスによる捕食などがなければ数は増えるはず」と話していた。
この日の取り組みは府の予算で「亀岡市保津地域アユモドキ保全協議会」が実施し、今年で5回目。密漁防止のパトロールも合わせて行った。