琵琶湖の生態系を守るため、県は企業と連携した外来魚駆除に乗り出した。15日、民間企業が主催する初めての外来魚釣り大会を開催。社員一丸となり、ブラックバスやブルーギルを釣り上げた。
県が民間の企業や事業所から募集した「外来魚駆除協力隊」の取り組みの一環。草津市の大和ハウス工業滋賀支店が、市内の烏丸半島の琵琶湖岸で主催した。
社会貢献活動として、従業員150人が参加。釣り具は県が貸した。
従業員たちは、何度もかかるさおのあたりを楽しみながらも外来魚の多さを実感。午前中の3時間でブルーギルとブラックバス計479匹を回収した。平野太一さん(36)は「小さな啓発活動の積み重ねが意識を高めるきっかけになるのでは」と話した。
県の琵琶湖レジャー対策室によると、こうした釣り大会や釣り教室は民間非営利団体(NPO)などが取り組んできた。しかし、活動を広げるため、前年度末から「協力隊」の企業への募集を開始。先月までに22人、6団体から申し込みがあった。担当者は「企業にも協力してもらい、外来魚しかひっかからない現状を伝えていきたい」としている。
琵琶湖の外来魚は1970年代に確認されてから急激に増加。ニゴロブナやホンモロコといった在来魚減少の一因とされている。県は地元の漁師らと協力し、年間500トン前後駆除しているほか、2003年度からは「琵琶湖ルール」と名付けた条例を施行し、外来魚の再放流を禁止している。
協力隊への申し込みは同対策室=電077(528)3485=へ。(添田隆典)