繁殖力の強い南米原産の外来種アリ「アルゼンチンアリ」が国内で増殖しているというニュースが朝日新聞のweb上に掲載され、検索数が上昇した。Google「急上昇ワード」ランキングにも登場している。
朝日新聞の記事によれば、外来種の「アルゼンチンアリ」は人間を集団で襲ったり噛んだりすることは滅多にないが、繁殖力が非常に強く、在来種を絶滅に追い込むことで世界的に知られているという。日本では1993年頃、広島県廿日市市で発見されたのが最初で、現在までに神奈川、愛知、岐阜、大阪、兵庫、広島、山口の7府県で生息が確認されているそうで、環境省が「規制・防除が必要」とする特定外来生物に指定されている。記事ではさらに愛知県田原市が毒エサ設置など本格的な駆除に乗り出す様子を伝えている。
外来種の動物が在来種の生態を脅かしたり、人間の生活に影響を及ぼしたりするニュースがしばしばメディアで取り上げられており、最近報道されたものをピックアップしてみた。
フロリダマミズヨコエビ……長野県安曇野市のワサビ田で増殖、ワサビの根を食い荒らす被害が出ている。在来種よりも繁殖力が強く、有効な駆除方法は見つかっていない(信濃毎日新聞・5月22日)
スクミリンゴガイ……「侵略的外来種ワースト100」の生物。和歌山県新宮川水系で初めて発見された。(毎日新聞・5月16日)
アメリカカンザイシロアリ……宮崎県延岡市で確認された。これまで20都府県で確認されていたが宮崎県では初めて。輸入家具や輸入木材によって国内に侵入したものと思われる。国内に一般に生息するシロアリより体長が一回り大きい。(宮崎日日新聞・5月13日)
カミツキガメ……雑食性で陸に上がると攻撃的になる北中米原産の特定外来生物。5月13日に熊本・佐賀両県で相継いで捕獲された。(読売新聞・5月15日)
外来種が必ずしも有害かというと、そういうわけでもない。今年数が激減して問題となっている受粉用ミツバチは外来種のセイヨウミツバチである。いずれにせよ、「グローバル化」は生態系という面でも難しい問題といえるだろう。(編集担当:柳川俊之)
Posted by jun at 2009年05月26日 12:19 in 外来生物問題