琵琶湖岸の生態系の保全・修復に向けた研究成果報告が2日、大津市の琵琶湖環境科学研究センターであった。在来の希少植物が数や繁殖場所を減らしている一方、繁殖力の強い外来植物が各地で繁茂を始めていることなどが報告された。
センターの金子有子専門研究員によると、2007−08年に湖岸で確認された植物は約460種。アサザが姿を消すなど14%が県レッドデータブックに掲載される一方、外来種が29%を占めた。
埼玉大の佐々木寧教授は過去20年の変化として▽ヤナギの成長など湖岸の樹林化▽砂地が泥地に置き換わる沼化の進行▽熱帯の外来種の繁茂−などを指摘した。同様の経過をたどった霞カ浦で生態系が崩壊した例を紹介し、特に南湖の管理を検討すべきとした。
繁殖力が非常に強い外来種ミズヒマワリの駆除を続けている人間環境大(愛知県)の藤井伸二准教授は、8割を抜き取ったとしても翌年には駆除前の1.2倍に増えてしまうとし、早期の徹底した対策が不可欠と訴えた。