◇立ち入り禁止なのに…「モラル守って」
白井市清水口の防災調整池で、越冬するハクチョウの幼鳥一羽のくちばしに釣り針と糸が絡んで取れなくなっているのを地元の人が見つけた。同市と自然保護グループは「こんな被害が起きないようモラルを守って自然に接して」と市民に訴えている。
この池は住宅団地の中にあり5900平方メートルの広さ。93年から毎冬シベリアからのオオハクチョウが飛来するようになった珍しい飛来地だ。地元の「白鳥の会」=鶴田敏子会長(63)=ら市民が朝と午後、農家からもらう未熟米やパンをまいて保護。今冬も9日現在オオハクチョウ16羽が羽を休める。
1月1日朝、羽が薄茶色の幼鳥のくちばしに釣り針、糸やおもりが絡んだ状態で水面にいるのを発見。首を振るなどしても取れず3日午後姿を消した。
同会は毎秋、飛来前にボランティアの清掃で空き缶やビニールなどごみ30袋分を回収。池には印西署や池管理者の都市再生機構が立ち入り禁止の看板を立てるが、夏場に釣りを目的に金網フェンスを越えたり壊して侵入する人が絶えず、そうした人が放置した針と糸が絡んだと見られる。鶴田会長は「ハクチョウが人間と共生する貴重な場所なのに残念。小動物でも命にかかわる事を知ってほしい」と話している。【武田良敬】 1月11日朝刊