滋賀県草津市の琵琶湖に飛来するコハクチョウの到着が今季、例年になく遅れている。新年に入ってようやく飛来が確認され、観察する市民グループは「地球温暖化による暖冬の影響ではないか」と推測している。
観察を続けている「草津琵琶湖岸コハクチョウを愛する会」によると、南湖へは昨年10月下旬に守山市沖に飛来した。例年は11月中に草津市の湖岸まで南下するが今季はほとんど姿を見せず、今月5日、ようやく6羽が飛来した。
同会では7年前から飛来数や時期を記録しているが、これまで最も飛来が遅かった2005年シーズンの12月中旬を大幅に更新した。会の吉岡美佐子事務局長(61)によると、今季は暖冬の影響で全国的にコハクチョウの南下が進んでいないといい「草津でも遅れているのでは」とみている。
昨年12月に短時間飛来したが、すぐ飛び去っている。水上スキーや釣り船などが近くを通過したためとみられ、飛来の遅れは、暖冬とともに周囲の環境の変化が影響している可能性もあるという。コハクチョウは3月には北への渡りを始めるため、会のメンバーは「渡りまで静かに過ごして」と願っている。