昨年末の県議会11月定例会の議案を再度審議する臨時会本会議が13日再開し、大戸川ダム(大津市)建設の中止を国に求める嘉田由紀子知事の意見案をめぐり質疑をした。知事は大戸川の治水対策や、ダムに伴う付け替え道路などの周辺整備のあり方などについて従来の主張を繰り返した。 (林勝)
自民党・湖翔クラブなどダム建設推進派の県議は、ダム建設が中止された場合の対応策を追及。知事は8日に京都、大阪両府知事と大戸川流域を現地視察したことを踏まえ、「付け替え道路に対する下流負担の理解はより深まった。大戸川改修についても一層の理解を得た」と説明。両府と協力して国に周辺事業の継続を求め、治水対策も連携して取り組むことを強調した。
ダム建設を要望する地元住民への説明責任に、知事は「判断の経過や今後の見通しなどを今後も粘り強く、誠心誠意を持って説明していきたい」と述べた。
また、知事は大戸川ダムの必要性について問われ「淀川水系河川整備の基本方針上、必要な施設と認識している」と答弁。ただし、天ケ瀬ダム(京都府)再開発と宇治川(同)の改修が完了すれば、ダムを造らなくても大戸川の河川改修が可能とする見解を示し、ダム整備の緊急性が低いことをあらためて説明した。
意見案は琵琶湖淀川水系問題対策特別委員会に付託され、15日に審議。議会最終日の16日、採決する。
大戸川ダムの建設を要望する大戸川ダム対策協議会など地元代表らが13日、県庁で嘉田由紀子知事に対する抗議集会を行い、ダム建設に反対する知事意見案の取り下げを求めてアピールした。
流域住民ら70人が参加。「ダム建設以外に抜本的な治水対策はない」「(県議会臨時会に提案されている)意見案を取り下げるよう強く求める」と抗議文を読み上げた。