2008年12月30日

「生態系保全」に即戦力を 東北大「環境エキスパート」養成へ

 東北大は2009年度、生態系の専門知識と社会で実践できるマネジメント能力を併せ持った「環境エキスパート」の養成に乗り出す。大学院を横断する博士課程の教育研究プログラムを創設。国際的に生態系保全が課題となっている現場や国連で、即戦力として活動できる「博士」を送り出す計画だ。

 新プログラムは、大学院生命科学研究科が企画。文部科学省が世界最高水準の大学の教育研究拠点づくりを支援する「グローバルCOEプログラム」に採択された。

 地球温暖化が進み、生態系では病害虫の発生、治水能力の低下など変化が懸念されている。プログラムは薬剤、ダムなど従来の克服型ではなく、生態系の適応力を生かした方法で、環境保全を目指す。

 生命科学のほか農学、工学、環境科学など7つの研究科が連携し、新たな研究分野「生態系適応科学」を設置。生態系の適応システム解明と理論の体系化を図る。

 生態系適応科学の基礎のほか、環境ビジネスなど実社会で役立つ知識を幅広く学び、海外のフィールド実習やインターンシップで経験を積む。

 生命科学研究科の河田雅圭教授は「生物の多様性を保った生態系は環境の変化に強い。防疫、治水、土壌形成など生態系の機能を利用した科学を確立し、普及啓発したい」と狙いを説明する。

 受講対象は七研究科に所属し、博士号を取得する予定の学生や、修士の学位を持った社会人。年10―20人を見込む。

 プログラムを修了した受講生には、生態環境人材の資格「PEM(プロフェッショナル・エコシステム・マネジャー)」を授与する。早ければ09年度末にも最初のPEMが誕生する。

 同研究科の中静透教授は「博士という専門性を武器に、社会のニーズに基づき環境問題の解決に取り組める人材を育てたい」と話す。

+Yahoo!ニュース-宮城-河北新報

Posted by jun at 2008年12月30日 10:19 in その他のニュース

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