2008年12月24日

伊豆沼・内沼:復元活動継続が重要 栗原で自然再生シンポ/宮城

 ラムサール条約登録湿地の伊豆沼・内沼の自然再生を目指すシンポジウムが21、22両日、栗原市で開かれた。県内外から100人余りの環境・生物研究者や学生らが参加。水質悪化や浅底化、外来種の進入で劣化した両沼の自然を、1980年の大洪水以前の状態に復元するとの目標を共有し、活動に取り組むことを改めて確認した。研究者からは、これまでの活動を踏まえ、生態系の復元に言及する発表があった。

 今秋発足した全県的な組織の伊豆沼・内沼自然再生協議会長で、東北大大学院の西村修教授が基調講演。「自然再生は長い時間をかけ少しずつ取り組むべき課題」と、継続の重要性を強調した。
 シンポを主催した県伊豆沼・内沼環境保全財団研究員の進東健太郎さん、藤本泰文さんは、ポスターセッションで両沼の食害魚オオクチバスの駆除について発表した。
 それによると、人工産卵床▽三角網▽刺網を組合わせた「伊豆沼方式」の駆除を市民らの手で04年春から実施。卵、稚魚、成魚の各段階で繁殖阻止につながる捕獲実績を上げ、生息数が減少していたモツゴ、タモロコ、ワカサギの増加を確認した。
 「魚類増は、バスの卵や稚魚を駆除したことで、捕食圧が減ったためと考えられる。生態系が復元する過程にあると思われる」と指摘。一方で、ゼニタナゴ、ジュズカケハゼは全く確認されず、生態系全体の再生を図る必要があると総括している。
 環境保全団体「ナマズのがっこう」代表の三塚牧夫さんは▽小規模水田魚道の開発で田んぼ周りの魚が増加▽ため池での希少魚シナイモツゴの発見▽ふゆみずたんぼ実施によるニホンアカガエルの生息増――など5年間の活動を説明した。
 自然再生協議会は今年度中に再生に向けた全体構想をまとめることにしている。【小原博人】 12月23日朝刊

+Yahoo!ニュース-宮城-毎日新聞

Posted by jun at 2008年12月24日 11:46 in 外来生物問題, 各種イベント, 自然環境関連

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