水草のホテイアオイが、滋賀県守山市の赤野井湾周辺の琵琶湖岸で大量発生している。冬になると枯れて腐敗するため、水質への影響が気遣われている。
ホテイアオイは南アメリカ原産の外来種で、琵琶湖でも各地で確認されている。大量発生しているのは、赤野井湾内と流入する川の河口付近で、琵琶湖では湖岸から約30メートルの幅で、約100メートルにわたって広がっている。
守山市の環境団体「びわこ豊穣の郷」会員の中村一雄さん(69)によると、9月ごろから増え始めたという。同湾では昨秋、特定外来生物のボタンウキクサが繁茂して県が除去しており、中村さんは「繁殖力の強いボタンウキクサがなくなり、ホテイアオイが広がったのでは」と話す。
琵琶湖博物館の芦谷美奈子主任学芸員は「赤野井湾は富栄養化が進んでおり、肥料分の多い水域で育つホテイアオイに適していたのでは。ボタンウキクサの除去が影響した可能性もある」と分析し、「冬場に枯れて腐敗するとヘドロ化し、水質悪化につながる恐れがある」と話す。
守山市では、大川の河口付近でも大量発生している。県は特定外来生物に指定されていないことなどを理由に、除去などの対策は検討していないという。