滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)は23日、琵琶湖のナマズの眼窩(がんか)に寄生する線虫を見つけたと発表した。約70年前に京都や長野で確認された寄生虫と同種とみられ、琵琶湖での発見は初めて。
総括学芸員のマーク・グライガーさん(海洋生物学)とチェコの研究者らのグループが昨年、高島市の琵琶湖で捕れたナマズ16匹のうち2匹の眼球後方から各1匹の線虫の雌を発見した。
体長は約2・5センチ。表皮は滑らかで頭部に六つの突起を持ち、外見の特徴などから1935年に京都府南部の巨椋(おぐら)池、41年に長野県の諏訪湖で見つかった線虫「フィロメトラ・パラシルリ」と同種と判断した。人体への影響はないとみられるという。
一方、余呉湖(滋賀県余呉町)で昨年秋に捕れた琵琶湖固有のイワトコナマズ3匹からは、線虫を発見できなかった。
今回の結果から、国内各地のナマズも同じ線虫が寄生している可能性があるといい、今後はDNA解析で個体の分化の過程を探ることにしている。