2008年06月10日

セアカゴケグモ:毒グモ、内陸部に進出 新たに数十匹発見 国交省が緊急調査/愛知

 ◇愛西の公園、国交省が緊急調査
 愛西市の国営木曽三川公園で外来種の毒グモ・セアカゴケグモが大量発見された問題で、国土交通省中部地方整備局は6日、同公園で緊急調査を行い、新たに数十匹と卵を見つけた。県内での発見は空港などに限られていたが、内陸部まで進出してきた形だ。【山田一晶】

 同整備局によると、木曽三川公園での最初の発見は5月21日。30日までに公園駐車場の排水路で約60匹を捕獲した。焼却作業で生息していた約600匹を焼き殺したと推測され、その後は見つかっていなかった。ところが今月5日夕になって新たに15匹のクモが見つかったため、6日午後から職員ら十数人で緊急調査した。
 職員らは、駐車場に腹ばいになって排水路をのぞき込み、クモがいないかを確認。この結果、5本の排水路のすべてでそれぞれ数匹のクモが新たに見つかり、カラーコーンの下でも発見、計25匹を捕獲した。アカゴケグモはおとなしい性質といわれ、作業員が手袋をして触っても、足をすくめてじっとしていた。
 バーナーによる周辺の焼却作業も改めて行った。整備局は9日も調査し、今後も定期的に観察を続ける方針。また、公園に看板を掲げて来場者への注意を呼びかけている。現場でクモを観察した日本蜘蛛(くも)学会員の須賀瑛文さんは「自動車に乗って運ばれてきた可能性が高い」と話していた。
 県健康対策課などによると、これまでの県内の発見報告は05年以降55回ある。中部国際空港の30回計123匹が際だっており、知多市北浜町の臨海工業地帯でも計11回約190匹が捕獲された。名古屋市では05年の1匹以降、報告はない。
 豊橋、岡崎、豊田市など三河地方では過去に発見例はない。豊田市の担当者は「港湾を往来する事業者が多く、年に数回、『セアカゴケグモでは』との問い合わせがあるが、いずれも違った」と話している。
 須賀さんは「三重県四日市市でも大量発見があったが、今ではほとんど根絶している。動きは鈍いので早い段階で処分することが重要だ」とした上で「失敗すると、大阪府のように全域に拡大することもある」と警告している。
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 ■ことば
 ◇セアカゴケグモ
 背中の赤い帯状の模様が特徴。神経毒を持ち、かまれると激しく痛み、嘔吐(おうと)やめまいなどの症状が出ることもある。雌が胴長約1センチ、雄が同4〜6ミリ。雌は足を入れると3センチ前後。雌の方が毒性も強い。熱帯・亜熱帯地域に分布するが、日本でも越冬が可能になったとみられる。攻撃性はなく、素手で捕まえない限り、かまれない。 6月7日朝刊

+Yahoo!ニュース-愛知-毎日新聞

Posted by jun at 2008年06月10日 11:44 in 外来生物問題

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