2008年04月24日

琵琶湖と内湖の浅瀬、47平方キロ消失 県環境科研、100年間を調査

 魚類の産卵に適した琵琶湖と内湖の浅瀬が、明治時代後期からおよそ100年間で6%、約47平方キロメートル消失したことが、23日までに滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の調査で分かった。特に内湖では8割も減っており、戦後の干拓などの影響を数値で裏付ける結果となった。

 1892−1909年に発行された旧陸軍の地図の復刻版と、終戦直後の47−48年に米軍が撮影した航空写真約50枚を分析、琵琶湖と内湖の面積推移を現在の地図データと比較して算出した。
 調査結果によると、明治後期に約35平方キロメートルあった内湖は、82%に当たる約28平方キロメートルが消滅した。このうち終戦直後からの減少分が約16平方キロメートルを占めている。
 琵琶湖では、特に埋め立てによる開発が盛んだった南湖で、明治後期の約60平方キロメートルが約8平方キロメートル減った。うち約5平方キロメートルは終戦直後からの減少分だった。
 内湖、南湖ともに終戦直後から減少幅が増加しており、食糧増産のため進められた内湖の干拓や、埋め立てによる南湖の湖岸域開発の影響があらためて示された。
 同センターの西野麻知子部門長は「魚類の産卵場所や湖岸植生の保全と修復に向けて、浅瀬の減少分をそのまま復活させるのは難しいが、過去の水系が分かったことが再生のヒントになる」と話している。
 同センターはGIS(地理情報システム)で湖岸線の変遷情報を活用し、2010年度までに生態系保全についてのガイドラインをまとめる。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2008年04月24日 10:36 in 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連

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