2008年03月24日

カワウ撃退に「新兵器」 琵琶湖岸でサーチライト試行

 【滋賀県】漁業や森林に被害をもたらすカワウをサーチライトの光で追い払う初の試みが21日夜、近江八幡市沖島町の琵琶湖岸にある伊崎国有林で行われ、林野庁近畿中国森林管理局などの担当職員6人が参加した。県が費用対効果や安全面から、新年度はカワウの銃器駆除を見合わせる方針を打ち出す中、「新兵器」に期待が高まっている。

 県は昨秋の調査で、長浜市の竹生島で2万9000羽、伊崎国有林で7800羽のカワウを確認。2004年度から銃器駆除を行ってきたが生息数は横ばいで、昨年7月には学習船「うみのこ」に銃器駆除されたカワウが落下し、甲板から散弾粒が見つかるなど、安全面で不安が広がっていた。

 伊崎国有林は57ヘクタール。そのうちカワウの営巣区域は南西側の10・8ヘクタールに集中する。北東側に被害を広げないため、管理局はカワウを尾根の南側斜面に追い込む方策を考えてきた。

 カワウは警戒心が強く、人が暮らす湖上の沖島では生息しない。こうした特性から「営巣を始めるこの時期、ねぐらにライトを照らせば追い払いに効果的では」と考え、試行的に実施した。

 この日は辺りが暗くなった午後6時半過ぎ、ねぐらが密集する標高180メートル付近で、管理局や滋賀森林管理署の職員が10基のライトで一斉にヒノキの上部を照らすと、「グルルルルルル」という低い鳴き声と大きな羽音を立てながら、約50羽が飛び立った。

 管理局指導普及課の廣田知己課長は「ライトの照射により、カワウを追い払えることは確認できた」とする一方、「退避が一時的なものかどうか、見極める必要がある」と課題を挙げる。月内に2回の確認調査を行い、今後の対応策を検討するという。(松瀬晴行)

+Yahoo!ニュース-滋賀-中日新聞

Posted by jun at 2008年03月24日 11:56 in 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連

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