県立自然公園に指定されている田辺市新庄町鳥ノ巣のため池で、外来種のアフリカツメガエルが繁殖している問題で14日、県自然環境研究会(玉井済夫会長)が呼び掛け、県や市の職員、地元研究者らが集まって対策検討会を開いた。参加者は「拡散や繁殖を抑えるため、地元と協議しながら、早期の捕獲を実現したい」との意見をまとめた。捕獲方法や時期などは今後の検討課題となった。
要請を受け、環境省近畿地方環境事務所(大阪市)の高橋勝志・野生生物課長と昨年6月にツメガエルのオタマジャクシを初確認した白浜町、写真家内山りゅうさんも参加した。現地を視察した後、田辺市新庄町の県立情報交流センター「ビッグ・ユー」で話し合った。
内山さんや県立自然博物館職員が2005年以前はエビやメダカがたくさんいてツメガエルがいなかったことを説明した。
研究者は「ここ1、2年で急激に繁殖して拡散した可能性が高い。このまま放置すれば、鳥ノ巣だけの問題ではなくなる」と指摘。他の参加者からも早期捕獲の必要を訴える意見が多く出され、県や市も捕獲する場合は支援することを約束した。
高橋課長は、アフリカツメガエルが環境省の要注意外来生物に指定されていることや、屋外で繁殖が確認されたのは、田辺市を含め全国で3例しかないことなどを説明した。
玉井会長は「鳥ノ巣の自然の豊かさや多様性を広く市民にPRして、根気よく時間を掛けて解決していきたい」と締めくくった。
アフリカツメガエル アフリカ中南部が原産地で一生を水中で過ごす。実験動物や熱帯魚の餌、ペットとして一般に出回っている。また、両生類に感染するカエルツボカビ菌の宿主と言われ、田辺市のカエルからも陽性反応が出ている。