◇農作物被害額、前年比6.5倍に
南米原産のネズミの仲間、ヌートリアによる県東部の農作物被害額が前年比6・5倍と大幅に増えた。鳥取市中心部を流れる袋川周辺にも出没したため、同市は15日、河川敷で1匹を捕獲。県では「徹底捕獲が必要」とし、情報提供を呼びかけている。【小島健志】
県生産振興課によると、ヌートリアは体長約50センチで、尾も含めると約1メートルにもなる。後ろ脚の水かきやオレンジ色の長い前歯が特徴で、繁殖力が強く、稲やスイカなどを食べる。
1940〜50年代に毛皮用として南米から輸入され、野生化。岡山県など西日本各地で生息している。県内では90年に日野郡で初めて被害報告がされ、中部に拡大。昨年1月、旧鳥取市内で初めて目撃された。
県内のヌートリアによる被害額は、07年度9月末現在、前年度同期に比べ約2割減の696万円。中部で35%減ったものの、東部で6・5倍、西部で5倍と大幅に増えた。捕獲数も1・7倍の459頭になった。
JR鳥取駅から東に約1キロの吉方橋付近の袋川では、昨年12月ごろ約10匹のヌートリアが目撃された。そのため鳥取市は資格のある県猟友会の会員に捕獲を依頼し15日、1匹をおりに捕獲した。
近所の同市吉方町2の岩崎多津子さん(89)は「一時見なかったが増えていた。あんまり大きいので気持ち悪く、怖い」と話していた。1月16日朝刊