◇ソテツ食い荒らす 南アジアなど原産
南アジアなどが原産で、幼虫がソテツの若芽を食べるチョウ「クロマダラソテツシジミ」が宝塚市や池田市などで繁殖していることが分かった。これまで知られている最北の生息例とみられ、調査を進める大阪府立大の平井規央・助教(昆虫生態学)は「ソテツを食い荒らすだけでなく、他のチョウへの影響も未知数。珍しいチョウとして愛好家に好評だが、注意する必要もある」と警戒している。【山田奈緒】
◇15日三田で調査結果発表−−大阪府立大・平井助教
調査結果は、15日に三田市の県立人と自然の博物館で開かれる昆虫学公開研究発表会で報告される。
クロマダラソテツシジミの成虫は羽を広げた状態で2〜3センチで、幼虫は全長約1・5センチ。これまで、石垣島など沖縄県で確認されていただけだった。今年10月に池田市のアマチュア研究者が自宅の庭で発見。その後、宝塚市や伊丹市、大阪市、豊中市でも見つかっている。
平井助教は繁殖の原因について、▽卵などが風で運ばれた▽植木用のソテツに付着していた▽収集していた愛好家が放した――という三つの可能性を指摘。「今夏は猛暑だったため繁殖スピードが増し、広範囲で見つかったのではないか」としている。
同発表会は午後1時から同6時まで。「温暖化による高山性蝶類への影響について」「ミツバチが収穫ダンスをしないとき」など18のテーマについての研究発表がある。入館料のほか、資料代50円が必要。問い合わせは同館(079・559・2001)。 〔阪神版〕 12月12日朝刊