2007年10月09日

急速に生育域拡大、外来生物ナルトサワギク(和歌山)

 環境省の特定外来生物に指定されているナルトサワギク(通称コウベギク)が、紀南地方の道路沿いや造成地などで急速に生育範囲を広げている。繁殖力が強く生態系に悪影響を及ぼす恐れがあるほか、牛や馬などの家畜にとって有害であるため、県や研究者らは警戒を強めている。

 ナルトサワギクはマダガスカル原産。直径2センチほどの鮮やかな黄色い花を一年中咲かせる。日本では徳島県鳴門市で1976年に初確認された。アメリカから輸入した埋め立て地の緑化種子に混ざっていたと考えられている。和歌山県では15年ほど前に初確認され、紀北では全域で見られるようになった。
 紀南地方では、白浜町の空港の周辺で多く見られる。敷地一面に広がっている造成地もある。空港近くの住民らは「5、6年前から目立ちはじめ、ここ2、3年で一気に増えてきたと感じる」と話している。
 県立自然博物館(海南市)の前田哲弥学芸員(34)によると、1年を通して花を咲かせる。種子には綿毛状の冠毛があり、風に乗って空を飛んで容易に生育域を広げる。「引き抜くときに種子が飛んでしまうため、駆除が難しい。開花して種ができるまでの若い苗を抜くぐらいしかない。状況を見守りたい」という。
 県環境生活総務課は「生態系に対して被害があるかどうか、今後、情報を収集していく。一般の人も観賞用として安易に栽培したり、移動したりしないでほしい」と注意を呼び掛けている。
 オーストラリア東海岸のニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州などでは牧草地にナルトサワギクが侵入し、牧草の生育に影響したり、家畜が中毒になったりして、大きな被害が出ているという。

+Yahoo!ニュース-和歌山-紀伊民報

Posted by jun at 2007年10月09日 15:17 in 自然環境関連

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