琵琶湖の在来魚の保全をテーマにした研究会が25日、大津市のコラボしが21であり、第一線の研究者や行政関係者ら10人がコイ・フナ類の復活に向けた研究や取り組みを報告した。
生き物にとって望ましい湖岸の姿を探る、県琵琶湖環境科学研究センターの研究プロジェクト「湖岸生態系保全・修復研究会」の一環。在来魚を取り巻く現状や課題について、最新の情報を共有しようと開いた。
県水産試験場の藤岡康弘次長は、ヨシ帯の減少や瀬田川洗堰の操作による水位低下が、湖岸に卵を産むホンモロコの繁殖に悪影響を及ぼしている可能性を指摘した。国や県の担当者は、水田を繁殖場所に利用するコイ・フナ類が田んぼに上ることができるよう、水路や魚道を整備していることを報告した。
近畿大学の細谷和海教授は湖と内湖、水路、田んぼ、池などをつなぐ「水系ネットワーク」の構築を訴え、「在来魚にはさまざまな回遊様式があり、それに見合った保全策が必要だ」と話した。