2007年05月21日

<セイヨウオオマルハナバチ>北海道で急増、在来種に危機?

 特定外来生物(外来生物法)に昨年指定されたセイヨウオオマルハナバチについて、東京大学の保全生態学研究室は、昨年度に道内60市町村で約2万1000匹を捕獲したとの報告をまとめた。96年に北海道で初めて巣が見つかって以来、道内では過去10年間に生息数が急速に拡大しており、同研究室の菊池玲奈研究員は「日高や上川、網走などの管内では街中で普通に見られるハチになっている」と指摘。在来のマルハナバチと受粉をしてもらう植物との共生関係を崩すとの危機感が強まっている。

 同研究室は一昨年度から道民の協力を得て捕獲活動を始めた。一昨年度は140人が5668匹を捕獲。昨年度は218人で2万1252匹に達し、訪れる花はムラサキツメクサ▽ラベンダー▽コスモス▽ルピナス▽ポピー――の順で多かった。巣は33個が確認され、住宅などの床下に多数あった。貴重な植物群落がある大雪山系の黒岳9合目や、道東の一部にしか生息しないノサップマルハナバチがいる根室市の納沙布岬でも見つかった。
 捕獲活動の募集は道と共同で随時受け付けている。5〜6月は女王バチの産卵数がまだ少ないため、これを捕らえると増加を効果的に抑制できる。来年、女王バチになるハチが生まれる直前の7〜8月は、働きバチが増えて巣を発見しやすくなるため、これを利用して巣を除去すると翌年の増加を抑えられる。菊池研究員は「増加防止のためには捕獲が有効だ。外来生物への理解を深めるためにもいい教材なので、大勢の道民に参加してほしい」と話している。
 同教室の関連ウエブサイトはhttp://www.coneco.es.a.u-tokyo.ac.jp/seiyou/index.htm。問い合わせは同研究室(03・5841・8915)。【去石信一】

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Posted by jun at 2007年05月21日 12:34 in 自然環境関連

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