河口湖(富士河口湖町)で1日から、ブラックバス釣りに多く使用される軟性プラスチック製の疑似餌「ワーム」の使用が禁止となった。釣り糸が切れて放置されたワームが環境に悪影響を与えるのが原因だが、貸ボート業者らからは「釣り客が激減して生活ができなくなる」と困惑の声も出ている。ワームの使用禁止は00年3月から禁止している芦ノ湖(神奈川県箱根町)に続き2例目。
河口湖漁協(山中和栄組合長)によると、ワームが湖底の岩や藻に引っかかり、釣り糸が切れて放置されたり、魚が餌と間違えて飲み込み消化されずに死んでしまうなど問題が深刻化していた。
同漁協は昨年11月の臨時総会でワーム禁止を決め、1月に県が認可した。その後、約50の看板にワーム禁止を知らせる注意書きを新たに加え、1日からは毎日5〜6人で監視活動を始めた。
一方で、釣り客の減少を心配する声も少なくない。芦ノ湖漁協によると、釣り客は年間22万人ほどいたが、96年ごろから始まった釣りブームの減退にワームの使用禁止が拍車を掛け、現在では約4万〜5万人まで落ち込んだという。河口湖畔で貸ボート業を営む大町悦章さん(32)は、予約が入らない日もあるといい「廃業するかもしれない」と不安を口にしていた。【藤野基文】 5月2日朝刊