◇在来種保護に一役
霞ケ浦の魚の最新情報を知ってもらい、地域の魚文化の再評価と在来種の保護に役立ててもらおうと、霞ケ浦市民協会(堀越昭理事長)が魚類図鑑「まだいるの?どこから来たの?平成調査 新・霞ケ浦の魚たち」(A5判、158ページ)を制作した。「“魚”種のるつぼ」の霞ケ浦にすむ魚57種などを紹介している。
同協会の前身、霞ケ浦情報センターが94年にモノクロの絵を主体にした「霞ケ浦の魚たち」を発行したが、すでに10年以上たち、外来種なども増えた。また、03年のコイヘルペスの影響で、地域の人たちの食べる機会が減り、霞ケ浦の魚への関心が低くなっているなどとして、同協会の会員ら6人が撮影したカラー写真を持ち寄って、このほど500部制作した。
主な特徴は、霞ケ浦の生態系にとって外来種が、タナゴやワカサギなどの在来種の生態に大きな負の影響があることを知ってもらうため、紹介した魚57種のうち、在来種(34種)、国内外来種(11種)、国外外来種(12種)の三つに色分けした。
国内外来種では、ワタカやハスといった本来琵琶湖に生息する魚が確認された。同協会は、稚アユを琵琶湖から運んできた際に紛れ込んだのではないかとみている。また、外来種では、中国などが原産のソウギョやカルムチー、北米原産のチャネルキャットフィッシュなどが確認されている。
著書の一人でもある同協会の萩原富司さんは「外来種の増加などにもかかわらず、在来種はたくましく生きている。霞ケ浦の環境を守るため、多くの人に関心を持ってほしい」と話している。1部1600円で、問い合わせは同協会(029・821・0660)。【石塚孝志】 5月15日朝刊