中国科学院武漢植物園の丁建清博士は17日、三峡ダムにホテイアオイが発生し、大量増殖の恐れがあることを明らかにした。
丁博士によると、湖北省では50種あまりの外来植物が繁殖しているが、その中で最も大きな被害をもたらすのはホテイアオイで、短期間に水面を覆いつくし、湖や河川の船舶運航やダムの取水に大きな支障をもたらすという。
既に、四川省、重慶市、湖北省でホテイアオイが発生し、ダム湖一面に広がっているケースがあることが確認された。暖冬が春先の増殖を促進したとされているが、このところ中国で大量発生が毎年繰り返されている背景には、生活や産業排水により内陸水系の富栄養化が進んでいることがあるとみられている。
ホテイアオイの異常発生には「天敵」がいないことも大きな原因になっているため、丁博士らは原産地の南米からホテイアオイだけを食べるゾウムシの1種を入手し、ホテイアオイの発生個所に放す準備を進めている。
写真は2004年に福建省の水口発電所で異常発生したホテイアオイ。ホテイアオイに水面が覆われると陽光が水中に届かなくなり、水質や水底の環境が更に悪化するとされている。(編集担当:如月隼人)
Posted by jun at 2007年04月19日 12:22 in 自然環境関連