2007年04月16日

生態系守れ ブルーギル駆除 京都学園大バイオ環境学部生ら

 京都学園大(亀岡市曽我部町)バイオ環境学部の教員と学生たちが、キャンパス内の「洗心池」に生息する外来魚ブルーギルの駆除作戦を展開している。数は推定で約5000匹。国の天然記念物アユモドキが生息する周囲の川へ入り込む恐れもあることから、教員らは「生態系を破壊するブルーギルを放置しておくわけにはいかない」と作業を進めている。

 洗心池(表面積約2000平方メートル、深さ約1・5メートル)は通常、周囲の流域と隔てられているが、大雨で池の水があふれると、水路を伝ってキャンパス脇を流れる曽我谷川へブルーギルが入る危険性がある。同川の流域には、亀岡市と岡山県にしかいないとされるアユモドキの生息域がある。
 池のブルーギルは誰かが放流し、ほかの生き物を食べながら5000匹まで増殖したとみられる。同学部の石田紀郎教授(67)=環境毒性学=と大西信弘准教授(40)=生態学=、学生約20人が今月上旬から、講義の合間に駆除を始めた。
 これまでに、池の水を抜いて水深を50センチまで下げ、投網や手網を使って、水中や池底の泥の中にいるブルーギル約1200匹を捕らえた。他の在来種を調べると、コイとフナの成魚が計7匹、トンボのヤゴが4匹しかいなかった。ブルーギルも体長5センチ未満が大半を占めており、石田教授は「生態系がブルーギルで占拠された上、えさがないため育たない。異常な世界だ」と青ざめる。捕獲したブルーギルは標本にして研究材料とする。
 繁殖期が迫っていることから、今月中に駆除を済ませる予定。その後は、池で生育しやすいメダカなどを放ち、「在地の生態系を再生させたい」(大西准教授)という。

+Yahoo!ニュース-京都-京都新聞

Posted by jun at 2007年04月16日 12:54 in 自然環境関連

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