2007年04月20日

絶滅危惧種ゼニタナゴ 伊豆沼で6年ぶり確認

 環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定されている淡水魚・ゼニタナゴが、ラムサール条約登録湿地の伊豆沼・内沼(宮城県栗原、登米市)の集水域で6年ぶりに見つかったことが分かった。県伊豆沼・内沼環境保全財団が、19日までに発行した論文集「伊豆沼・内沼研究報告」で発表した。

 ゼニタナゴは、1970年代ごろまでは関東以北の本州各地に生息していたが、開発による環境悪化や外来魚の食害で激減。99年に環境省の絶滅危惧種に指定された。県内で生息は確認されているが、伊豆沼・内沼とその周辺では2000年春以降全く見られなくなり、絶滅の可能性も指摘されていた。

 県伊豆沼・内沼環境保全財団によると、06年9月に財団の研修生が、沼の集水域でメス1匹を発見。全長5センチ、体重1.2グラムのメスで、1年以内に生まれた個体と見られる。調査のため財団で飼育していたが、今年3月31日に死んだ。

 伊豆沼・内沼では03年から、財団や民間団体がゼニタナゴ復元プロジェクトを実施、ブラックバス駆除などを展開している。ただ、ゼニタナゴが発見された水域ではバスも多数見つかっており、今回の生息確認が環境改善の結果であるとは言い切れないという。

 財団の進東健太郎研究員は「親魚がいて繁殖している可能性も考えられ、復元プロジェクトに大きな弾みになる。さらに調査を進めていく」と話している。

[ゼニタナゴ]タナゴ亜科の淡水魚。体長7―9センチ。1970年代以降に生息数が減少。2005年に確認されたのは宮城、岩手、秋田、福島の東北4県のみ。

+Yahoo!ニュース-宮城-河北新報

Posted by jun at 2007年04月20日 12:40 in ブラックバス問題, 自然環境関連

mark-aa.jpg